大学教育カリキュラムにおける消費者金融 : 富山大学経済学部「消費者金融考」開講事例
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概要
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富山大学経済学部では、2003年度に1単位の専門科目として「応用経営特殊講義消費者金融考」を開講した。その結果、消費者金融に関する講義の意義として、(1)学生の学術的問題意識の向上、(2)消費者金融への多角的アプローチ、(3)実務型社会科学教育の実践、(4)消費者金融に対する学術研究の契機などが認められた。また、残された問題として、2単位科目へのカリキュラム編成が指摘された。大学における消費者金融に関する講義や講演は、2003年の「消費者金融考」開講前後からいくつかの大学で行われるようになってきた。富山大学経済学部では、2003年の開講結果と、大学における消費者金融を対象とした講義科目の意義を踏まえて、2005年度後学期に2単位の講義科目として「経営学特殊講義消費者金融考」を開講した。本論文は、この講義で行ったアンケートとレポートをもとに、学生の消費者金融に対する意識を調査し、「消費者金融考」が学生の消費者金融の理解にどのような影響を与えたかを検証している。また、それを踏まえて、大学教育カリキュラムにおける消費者金融の必要性について考察をしている。
- パーソナルファイナンス学会の論文
- 2007-09-30
著者
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