16世紀後半北西ドイツ都市におけるカルヴァン派亡命者のネットワーク : ヴェーゼル市の長老会を中心に
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概要
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16 世紀後半のネーデルランド反乱の際に, 北西ドイツには大量のカルヴァン派亡命者が流入した. とりわけヴェーゼル市は, ネーデルランドと日常的に商業取引を持つ, 代表的なプロテスタント都市として知られていた. カルヴァン派亡命者はそこで長老会を組織し, それを一つの拠点として, 4 段階のニーダーライン教会会議ネットワークを形成した. 本稿では, この亡命者ネットワークの実態, それが各地の亡命者の生存に果たした役割, およびその国制史上の意義の解明を試みる.
- 2007-03-31