設計〜運用情報の統合によるサービスライフサイクル管理と、APaaS基盤への適用(サービス運用・管理,「Webサービス・クラウド」及び一般)
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概要
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情報システムやサービスの開発の生産性を上げていくために、設計から実装、提供から改善までの開発プロセスおよび提供プロセスを首尾一貫して管理し、各フェーズを跨って開発情報を共有することが望まれる。そのためには、開発プロセス、提供プロセスの各フェーズで扱う情報を包括し、相互に情報を連携させる手段やこれらの情報の活用手段が必要となる。そこで、本稿では、設計、構築、運用フェーズで扱う情報の統合方法と、その活用方法を示す。プロセスの各フェーズの情報を束ね、フェーズ間の開発情報の遷移を機能提供関係と見做すことで情報を統合する方法を示す。また、この統合された情報を用い、開発の下流フェーズにおいて上流の設計情報を辿ることや、情報の再構成により新たな視点での情報の可視化が容易に実現できることを示す。また、この枠組みの活用方法として、近年注目を集めているクラウドコンピューティングへの適用可能性を考察する。クラウド環境に配備するアプリケーションは、開発・ステージング段階と本番運用段階を同じクラウド基盤上で実行することから、上記の情報統合の仕組みをリポジトリとして実装し、クラウド上のアプリケーション開発・実行環境(APaaS, Application Platform as a Service [1])に内包することで、クラウドシステム・アプリケーション開発の知識共有に活用し得ることを示す。
- 2010-08-16