XBRLの中小企業における有効性(次世代経営情報技術,一般)
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概要
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XBRL文書は財務情報の記述に適したXMLベースの言語である.XBRLは日本国内では,2004年のe-Tax(国税電子申告・納税システム)での利用に始まり,eLTAX(地方税ポータルシステム),日銀考査オンライン(金融機関等が日本銀行に財務状況の報告を行うシステム),金融庁のEDINET(有価証券報告書等の電子開示システム),東京証券取引所のTDnet(適時開示情報伝達システム)に導入されている.この流れを受けて,NTTデータではXBRLの利便性を体感できるサイト「XBRL Gateway」を開設している.しかし,大企業では必須の技術となりつつあるXBRLであるが,中小企業では技術的難しさなどから,その適用が立ち遅れているのが現状である.本研究では,中小企業においてもXBRLを利用して,日々の経営戦略に役立てることを目標とし,中小企業でも簡易に利用できるXBRLデータの分析ツールなどの試作を行い,有効性を検証することを目的としている.
- 2010-08-20