ものづくり学習の設計段階において生徒が描くアイデアスケッチの分類と特徴
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概要
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ものづくり学習の設計段階において生徒が製作過程を見通す能力,製作物や製作方法について発想する力を育成することは重要である。本研究は,ものづくり学習の設計段階における生徒のアイデアスケッチの分類と特徴を明らかにすることを目的とした。中学生148名を対象に調査を実施した結果,以下のことが明らかとなった。1)生徒のアイデアスケッチは,「派生型」,「自由型」,「製作型」,「寸法重視型」及び「アイデア不足型」の5つに分類することができた。2)「製作型」,「寸法重視型」のアイデアスケッチは,設計における問題解決の初期過程の検討の場面として機能していることが示唆された。3)「派生型」,「自由型」は,設計における創造的な発想の場面として機能していることが示唆された。4)「アイデア不足型」のアイデアスケッチでは,生徒自身がアイデア不足を認識していた。以上の結果から,今後の学習指導に向けた改善の視点として,設計の諸段階とアイデアスケッチの特徴の関係について考察した。
- 日本教科教育学会の論文
- 2006-12-01
著者
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