第二言語不安と動機づけとの関係 : 日本語学習者を対象として
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概要
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本研究は,第二言語不安と動機づけとの関係を明らかにすることを目的としたものである。本研究では,動機づけを量的側面と質的側面に分けて捉え,さらに可能性予期の観点を含めて検討した。調査は,目標言語使用環境(日本)における78名の日本語学習者を対象に行った。因子分析の結果,動機づけは「日本語の習得欲求」と「日本語や日本語学習に対する興味」とに分けられ,可能性予期は「日本語の上達見込み感」として見いだされた。福島(1997)のモデルを参考に分散分析を用いて検討した結果,不安が最も高いのは「日本語の上達見込み感」や「日本語の習得欲求」が高く「日本語や日本語学習に対する興味」の低い学習者で,不安が最も低いのは「日本語の上達見込み感」や「日本語の習得欲求」が高く「日本語や日本語に対する興味」も高い学習者であることが示された。
- 日本教科教育学会の論文
- 2005-12-01
著者
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