『色彩学習』を支援するためのコンピュータ教材の開発
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概要
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中学校の美術科では色彩に関する学習がある。その学習をおこなう場合,教科書を中心に配色カードや色立体模型などが用いられてきた。しかし,色には感情や性質など様々な側面があり,色光の混色に関しては教科書の図版を見て想像させるしかないなど,今までの教具で生徒の理解を促すには困難な部分があった。また,生活の中での色の使われ方も,副読本,スライド,掛け図など様々な形態の数多い教材や教具を準備する必要があった。しかし,コンピュータを使うことによって色光の混色は手軽にシミュレーションできるはずであり,身近な生活の中での色の使われ方や名画における配色の工夫なども適宜映し出して提示することが可能になると考える。本研究は,色の特徴や扱い方を容易に理解させ,生活に密着した色彩の授業を構築するための色彩学習支援ソフトウェアを開発することであり,本稿では,その設計思想を論じている。
- 日本教科教育学会の論文
- 2005-12-01