知的障害養護学校音楽科における音楽による発達支援という視点に関する考察 : 養護学校音楽科教科書指導書および同解説掲載題材の指導目標の分析を通して
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概要
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本稿では,知的障害養護学校(小学部および中学部)音楽科教科書指導書(S40・S60・H7)および同解説(H14)に掲載されている題材に付された指導目標を分析することによって,知的障害養護学校音楽科において,音楽による発達支援という視点がどのように導入され,どのような役割を果たしてきたのか,その変遷について考察した。その結果,知的障害養護学校音楽科において音楽による発達支援という視点は,1)在籍児童・生徒の障害が著しく重度化した養護学校義務制実施以降,障害枠|生や発達段階に即して子どもの全面発達を促すために積極的に導入されるようになり,その後も重視されている,2)身体表現領域や器楽領域を中心として導入され,知的障害児の障害の状態等に即した,知的障害養護学校音楽科独自の指導方法の開拓を推進してきた,ということが明らかになった。
- 2004-12-30
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