生活科学習の有用性に関する調査結果と教科再編への視点(第29回全国大会(筑波大学))
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概要
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小学3年生から高校3年生までの1,424人を調査したところ,生活科の学習が好きだったと答えた者は60%以上,役に立つたという者も50%以上いた。生活科で身に付いた力として50%以上の者が挙げた項目は,「生活技能」「問題解決の方法を見つける」「協力と友達のよさの受容」「身近な自然へのかかわり」「自分の願いを実現する行動」「身近な人への感謝の気持ち」「自分のよさへの気付きと素直さ」等であった。ここからすると,生活科学習への好感度や有用感は大変高いと言える。これらを踏まえ,生活科の教科再編への視点として「生活科学習の充実」「合科的・関連的な指導に配慮した低学年カリキュラム経営」[内容構成上の付加すべき視点]「総合的な学習の時間への接続」を論じた。なお,本研究は,「生涯学習の基礎基本を培うための教科教育の枠組みと内容の再編成」(基盤研究(B)(1)課題番号14380113研究代表者:大槻和夫 安田女子大学教授)による文部科学省科学研究費の交付を受けて行ったものである。
- 2003-12-30