大正期の中学校化学生徒実験に関する地域実態史研究
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概要
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本研究では,大正期の中学校化学生徒実験に関して,地域実態史アプローチを用い,中央政府の施策が地方にどのように伝播し,具体化されたのかを解明することを目的とした。その結果,次のことが明らかとなった。(1)中央政府の施策は,学校長や地方長官等の熱意の程度,各府県の財政事情などにより,認識のされ方が異なっており,地域間の格差は大きかった。(2)実験設備拡充のための資金は,国庫からの補助金,多額の地方費,授業料の引き上げ,などによって支えられていた。(3)教師・設備・制度の問題の存在により生徒実験が形骸化していき,十分な改善はなされなかったが,生徒実験の全国的開始という点において評価できる。
- 日本教科教育学会の論文
- 2003-12-30
著者
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