未来の教育課程への提言 : 子どもを軸にした教科の構成
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概要
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「未来への提言」という課題には,教育課程を巡る様々な意味を読み取ることができよう。特に,今日の教育改革では「社会の急激な変化に対応して」という改革の根拠が強く印象付けられ,諸々の教育書の巻頭や挨拶,講演などの冒頭には,常套句のように使われている。そんな改革意識や風潮の中で,決して皮肉ではないが,ある小説家の随想を思い起こす。その一節を拝借して,私自身の「未来の教育課程への提言」の根拠を示しておくことにしよう。「教育は,現在の社会よりも より新しいものを教え,より新しい人間を育成しなくてはならない。社会が教育の成果に従うべきであって,教育が現実の社会に妥協して行くのでは社会の進歩がない。いつの時代でも実社会は新しい教育に抵抗するだろうが。」(石川達三「私の少数意見」)
- 日本教科教育学会の論文
- 2001-12-30