オランダの初等・中等教育における英語教育の連携問題
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概要
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初等教育からの外国語教育が世界の常識となる中で,中等教育における既存の外国語教育とのつながりが多くの国で問題視されている。中でもオランダでは,1986年に初等教育において「英語」が必修科目となったが,中等教育との円滑な連携を図ることができず,以後,この事態の改善のために多角的な取り組みが続けられている。本稿は,オランダの初等・中等教育における英語教育の連携問題にかかわる諸事象を歴史的な視点から記述することを通して,これから初等教育における英語教育を本格的に導入しようとする日本においても避けることのできない同問題を考える上での基礎資料を提供することを目的とする。特に本稿ではこの問題における多角的な改善のアプローチの中から,到達目標の制定,国家評価計画の遂行,教科書の整備にかかわる内容を中心に考察している。教科書に関しては,タスク分析の結果,初等教育の最終学年と中等教育の第1学年の間にはタスクのいくつかの側面において類似が見られた。
- 日本教科教育学会の論文
- 2001-03-31
著者
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