音楽創作活動におけるイメージの形成と音への具現化に関する一考察 : 小学校2,4,6年生の音楽創作活動の分析を通して
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概要
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本論では,小学生の音楽創作活動において,子どもが表現しようと意図する音のイメージの形成から,それが音へと具現化されていく過程を探り,その過程においてイメージと音とがどのように関わっているのかを明らかにすることを目的とした。その前提として,まず,汎用される「イメージ」という言葉の意味を定義した。次に小学校2年生,4年生,6年生のそれぞれの学年で実験授業を行い,その中から抽出児を選んで,この定義をもとに,イメージが音へと変わっていく過程を分析した。その結果,イメージの形成から音への具現化までには,(1)操作,(2)認識,(3)予測,(4)選択,(5)創造の5つの段階があり,これらが絶えずフィードバックされながら進んでいくことが明らかになった。
- 1998-06-30
著者
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