小学生の各教科への好意度とその性差
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概要
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佐伯(1979)はATI(能力処遇交互作用)的な考えにたって学習様式を3層に分けたが,教科の好き嫌いはその第一層にあたると考えられる。本稿では小学校2年生から6年生までの各学年6学級ずつの児童に,各学年に共通な7教科の各々の組みあわせで一対比較をさせ,各教科への相対的な好意度を測定して性差の有無を検討した。その結果,男子児童が高い好意度を示す科目は体育,理科,社会であり,女子児童では音楽と国語であった。この傾向は学年間でほぼ同じであった。今後教科の特性を分析し,この性差が学習様式の第二層ではどのような表れ方をするかを検討する必要がある。
- 日本教科教育学会の論文
- 1985-10-01