「水と人間」 : 理科教育のあり方
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概要
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教育の実践の場である授業は,教師と子どものコミュニケーションの成立を基礎としている。したがってこの両者の間には,コミュニケートされる情報を含んだ教材というものがなければならない。そしてこの教材の組織-何をどういう順序で学習していくかということは,教育の理念並びに子どもの考え方により規定されるべきである。そこでまず,教育理念の母体となる人間における文化の役割を明らかにし人間の認識活動との関係を明らかにしなければならない。本稿は,自然を教授・学習活動の対象とし,人間の育成をはかる教育活動の立場から,子どもの自然を対象にした認識活動を母体とし,自然を統一的に理解していくための教材の組織を,水を媒介にしておこなうものである。
- 日本教科教育学会の論文
- 1977-10-31