日本の大学におけるDrama techniqueを使った英語教授法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
演劇は長い間外国語学習において補助的な役割を果してきたが,学習者にとっては演劇観賞を通じて外国文化を消極的に知るという程度に過ぎなかった。しかし,この20年間に注目されてきた認知学習理論の提唱する学習者の心理に着眼した語学教授法の1つとして,演劇の外国語学習における役割は変化しつつある。Drama techniqueは,日本人の学習者に英語を使う自己体験を拡げる様々な場面を提供するものである。換言すれば,Drama techniqueは,英語でのコミュニケーション(時には言葉を使用せず,また即興の会話も含む)を通じて,学習者に英語圏の文化に接する機会を与える教授法である。本稿は英語学習の授業を有意義にするものとすてこの教授法を論じるものである。第1部(I)ではDrama techniqueの原理的説明に主眼をおいた。
- 日本教科教育学会の論文
- 1985-01-30