舞踏創作の作品に関する一考察 : 中学生の場合
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
学校における創作舞踊指導に関する一般的傾向は,生徒の発達段階に則して「断片的な動き」から「小さなまとまり」へそして「作品」へと指導すべきであるという考え方である。舞踊創作の学習を全体システムとしてとらえると上記のことは三つの有力なサブシステムとなる。しかし階層的秩序とはサブシステムに分割することそれ自体を意味するのではない。階層的秩序とは,最終的目的に向って進む目標関数があって目標値自体が次から次へと進化する動態である。上記の一般的傾向は,全体システムのアルゴリズム概念の内容であるが,現実には目標の固定性,固執性が優位であり,hierarchical orderにadaptすることは困難であることを示した。本論文は以上のような見地から,如何なる発達段階においても「作品」をつくることが出来るのであるが,発達段階による差異は結果としての作品の具象的な表現内容から,抽象的な内容へ,バラバラなシーケンスとスコープから,統一的な表現性へと変換する態様に依存すると考えられる。
- 日本教科教育学会の論文
- 1978-10-31
著者
関連論文
- 1101 創作舞踊の学習過程に関する研究
- 1140 教科教育学における創作舞踊の研究(その1) : システムとしての「舞踊創作」行動
- 9126 創作舞踊の実態に関する研究 : 中学生の場合(9.体育方法,I.一般研究)
- 1505 舞踏創作活動における作品構成の概念理解 : モティーフについて
- 1455 体育科教育におけるシステム分析
- 舞踏創作の作品に関する一考察 : 中学生の場合