加齢する肢体不自由障害をもつ人々の参加の要因分析 : 障害種類別にみる特性に焦点をおいて
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概要
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本研究は2001年に世界保健機関が発表したICFにおける「参加」に関して,第1に障害種類別による参加の程度の相違,第2に年齢層別にみる相違,第3に参加に影響を与える基本的属性要因についての分析を行い,今後必要とされる支援施策について検討することを目的とした.筆者は2001年に30歳以上の肢体不自由障害をもつ人々3,200人を対象に海外で開発された評価スケールであるR-CHARTとCIQを用い調査を実施し,1,653人から有効回答が得られた.その結果,第1に脳性麻痺障害をもつ人々は他の障害に比べ参加の程度が低い,第2にレクリエーション活動を中心とした作業得点は70歳以降激減する,第3に社会統合は結婚状況が,また経済的自立は教育レベルが強く影響することが確認された.ただしその場合ライフステージにおける受障時期を加味したうえでの支援の構築が重要であるといえる.
- 2004-07-31
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