20. 有限要素法による無限均等ラーメンの弾塑性解析 : その1

概要

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前報において、ラーメンの水平力時応力及び変形性状を検討することを目的として、図-1(a)のような無限均等ラーメンの各層に、同一の層間変位δが生じたときの応力解析を、有限要素法を用いて亀裂を考慮しながら行った。引き続き、本報では別報で得られた結果を参照して、鉄筋とコンクリート間のボンドスリップ、亀裂による付着剛性の低減を考慮した場合、更にコンクリートの圧縮側応力度-歪度関係を線形、及び図-2(a)のようにe凾数法で表した場合について解析した。解析したラーメンの緒元は、図-1(b)に示す様に前報のスパン5mの場合と同じであるが、計算仮定によって第1表の6種に分けられる。コンクリート及び鉄筋の力学的性状、並びにコンクリートの破壊条件等は、特記なき限り前報と同じである。なお、コンクリートの圧縮側応力度-歪度関係が非線形の場合も引張側についてはE_c=210kg/cm^2の線形と仮定し、コンクリートと鉄筋間のボンドとスリップ関係は、別報と同様に図-2(b)の様にした。
社団法人日本建築学会の論文