20 鉛直荷重を受ける4本杭支持独立フーチングの破壊実験 : 柱断面形状及び杭配置を変えた場合(構造系)
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概要
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先にパンチング耐力式を提案したが長方形柱断面を有するものへの適合性についての検討がなされていなかった。また、前報において有限要素法解析値を用いて求めた初亀裂荷重計算値と実験値を比較した結果、杭配置を図-1(a)のようにした試験体(Dタイプ)については計算値と実験値が良い対応を示したが、(b)のように杭を配置した試験体(Mタイプ)では両者に大きな差が見られた。この原因としては、解析値と実験値の双方に考えられた。解析値に関しては前報で述べたように、有限要素法解析に際して円形載荷板の杭支点部を面積の等価な正方形におきかえたことによる影響が考えられた。そこで支点部の形状を実験の円形載荷板に近似させた正8角形及び正16角形とした場合についても解析したが、支点部の形状の影響は支店部近辺のみで、引張応力の最大となる板底面中央部では見られなかった。実験値に関しては、Mタイプの試験体では杭間隔が狭く、観察しにくかったために亀裂発見が遅れたのではないかと考えられた。以上のことより、本報では長方形柱断面を有するフーチングの実験結果と提案式による値との比較、並びに実験環境及び観察者の視力に左右されることなく初亀裂荷重を見い出すことを目的として、板底面にストレンゲージを貼付して行った実験結果と有限要素法解析値を用いた計算値との比較結果について報告する。
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