クロム同位体から探る初期太陽系の姿(<特集>初期太陽系物質科学の最前線)
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概要
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消滅核種を用いた年代測定法は,U-Pb法などを使った絶対年代の測定が困難な惑星物質の年代決定の手法として,これまでにも様々な隕石研究で利用されてきた.その一つである,^<53>Mn-^<53>Cr法は,親核種である^<53>Mnの半減期が370万年であることから,太陽系形成後2〜3000万年までの歴史を明らかにするために理想的な手法である.さらに最近では分析技術の進歩に伴い,^<54>Crをトレーサーとした宇宙化学的研究も進んでおり,太陽系物質の起源や進化プロセスの解明に利用されることが期待されている.
- 2010-12-25