新保険法の特徴点(パネルディスカッション)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は,新保険法の特徴点について,生損保に共通の規定,損害保険に固有の規定,そして生命保険・傷害疾病定額保険に固有の規定に区分して,簡潔に紹介するものである。保険法は共済契約にも適用され,保険契約者保護のために片面的強行規定,絶対的強行規定が相当に設けられた。生損保共通規定としては,告知義務の応答義務化や保険給付の履行期,重大事由による保険者の解除権,被保険者の解除請求権などが特徴的な新規定である。損害保険では,超過保険・重複保険の規律の現代化,合理化が行われ,責任保険における被害第三者の保険給付請求権に対する先取特権の付与が注目される。生命保険・傷害疾病定額保険については,保険金受取人変更ルールが整備され,遺言による保険金受取人変更が認められた。さらには,保険金受取人の介入権の規定が新設された点も注目点である。
- 2010-12-17
著者
関連論文
- 損害保険判例研究(14)店舗総合保険契約の水害保険金支払額調整条項における「他の保険契約」の意義[最高裁平成21.6.4第一小法廷判決]
- 商事法判例研究(No.503)共同相続人の一人を保険金受取人とする養老保険契約に基づく死亡保険金請求権と民法903条[最決平成16.10.29]
- (1)新「保険法」の特徴点(パネルディスカッション,第107回日本保険医学会定時総会)
- 新保険法の特徴点(パネルディスカッション)
- パネルディスカッション 新保険法の特徴点 ([第107回日本保険医学会])
- シンポジウム 金融機関の破綻時における顧客保護--セーフティーネットの諸問題〔含 コメント,質疑応答〕
- 保険業法逐条解説-18-
- 保険業法逐条解説-13-
- 《保険契約》火災保険の地震免責条項の適用はどう考えるべきか (特集 民法をはじめよう--震災・「オウム」を素材に) -- (《借地・借家契約》建物が壊れてもそこでまた暮らすことができるか)
- 震災と地震保険契約 (震災と法)
- 商事法判例研究-366-債権者代位権に基づいて債務者の生命保険契約を解約することの可否(大阪地裁判決平成5.7.16)
- 商事法判例研究(No.519)うつ病の被保険者の自殺と自殺免責条項の適用の可否[大分地裁平成17.9.8判決]
- 保険法に規定のない義務の違反の効果--保険事故発生後の説明義務違反の効果を中心に (保険法特集 保険法施行後の理論上の諸問題)
- 追加討議
- 保険業法逐条解説(28)第283条〜第285条
- コメンテータのコメントおよび質疑応答 (平成21年度日本保険学会大会 シンポジウム「新保険法の課題と展望」)
- 創設『保険法』のポイント--消費者の権利の観点から (特集 分かる、解ける 保険相談)
- 書評 坂口光男著『保険法学説史の研究』
- 生命保険契約の失効条項の効力 (生田勝義・大河純夫教授退職記念論文集)
- 新保険法と消費者保護--告知義務と保険給付の履行期を中心に
- 生命保険契約および傷害疾病保険契約特有の事項 (特集 新しい保険法)
- 契約前発病不担保条項の解釈とその規制
- 商事法判例研究(No.496)オールリスク保険における保険事故の偶発性の立証責任[東京高判平成15.1.30]
- 生命保険契約に固有の問題 (日本私法学会シンポジウム資料 保険法改正)
- ファイナイト保険の法的性質
- 保険金支払債務の履行遅滞
- 総合判例研究4 事実上の取締役の第三者に対する責任--総合判例研究・取締役の第三者に対する責任(平成編)
- 書評 山下友信編『高度道路交通システム(ITS)と法--法的責任と保険制度』
- 商事法判例研究(465)自動車の所有権を留保した信販会社の車両保険金請求(大阪地判平成13.9.27)
- 銀行・証券会社の顧客選択の自由と契約関係の解消--不法勢力関係者との契約の拒否および解消
- コンメンタール 保険業法逐条解説(21)第159条〜第173条
- 会社役員の保険事故招致--損害保険契約の場合
- 保険法制定の背景と今後の展望 (特集 新保険法の制定)
- シンポジウム 保険法改正
- 保険契約と説明義務・告知義務 (説明義務・情報提供義務をめぐる判例と理論) -- (保険契約)
- 保険金受取人の死亡と相続 (新版 生命保険の法律問題) -- (他人の生命の保険契約)
- 保険業法逐条解説(6)第42条〜第50条
- Mark J.Roe,Foundations of Corporate Finance:The 1906 Pacification of the Insurance Industry
- 「保険者免責の基礎理論」坂口光男
- 坂口光男著『保険法学説史の研究』 : ―文眞堂，2008年7月，はしがき4頁＋目次4頁＋略語表1頁＋本文423頁＋あとがき1頁―
- 大規模有限会社の法的実態
- 生命保険の解除の意思表示の受領権限者が不存在の事例
- 保険・海商・航空法 (1995年学界回顧)
- 保険・海商・航空法 (1994年学界回顧)
- 第三者のためにする生命保険契約における質権設定権者 (佐上善和教授・渡辺惺之教授退職記念論文集)
- 判例評論 最新判例批評(84)代表権のない取締役による被保険者故殺と有限会社の生命保険金請求(最一判平成14.10.3)
- 商事法判例研究(No.442)取締役の放火損害に関する破産会社の保険金請求(大阪高判平成11.9.30)
- コンメンタール 保険業法逐条解説(15)第101条〜第105条
- 商事法判例研究(427)弁護士賠償責任保険の免責条項の解釈(東京高判平成10.6.23)
- 被保険者および第三者の保険事故招致--最近の火災保険判例の動向
- 商事法判例研究(414)労働安全衛生法所定の資格のない者がクレーンを操作した場合の保険者免責と説明義務--東京地判平成9.3.13
- 自家用自動車総合共済契約に付帯される他車運転条項中の免責要件の「他の自動車の使用について正当な権利を有する者の承諾を得ない」運転に該当するとして、免責が認められた事例(東京高裁判決平成11.3.25)
- 保険会社の破綻時におけるセーフティーネット--保険契約者保護機構 (シンポジウム 金融機関の破綻時における顧客保護--セーフティーネットの諸問題〔含 コメント,質疑応答〕)
- 英国保険契約法と消費者保護--保険約款の解釈方法との関係
- シンポジウム 金融機関の破綻時における顧客保護--セーフティーネットの諸問題
- 投資者保護基金と保険契約者保護機構 (特集 金融システム改革)
- イギリス保険者免責条項の制限的解釈--合理的注意条項について
- 農業協同組合法等による総会決議の取消請求と取消の訴え
- 火災保険における被保険者の保険事故招致 (特集 最近の保険判例の動向について)
- 保険事故招致免責の主観的要件--学説・判例法の最近の展開
- 故意によって生じた損害をてん補しない旨の自家用自動車保険普通保険約款の条項が適用されない場合(最判平成5.3.30)
- 報告 保険契約法における道徳危険と民法理論 (保険契約法と民法理論の交錯)
- 保険業法逐条解説-12-
- 保険契約法における道徳危険と民法理論 (保険契約法と民法理論の交錯(日本私法学会商法部会シンポジウム資料))
- 人保険における自殺免責条項
- 生命保険の保険金受取人が死亡した場合における保険金受取人の変更に関する普通保険約款の解釈(最判平成4.3.13)
- ドイツ自動車保険における事故発生後の義務と詐欺的請求
- 保険事故発生の通知・説明義務の再検討-3-
- 保険事故発生の通知・説明義務の再検討-2-
- 保険事故発生の通知・説明義務の再検討
- 保険事故発生の通知・説明義務の再検討-1-
- 保険業法逐条解説-3-
- イギリスの保険募集規制と消費者保護
- アメリカ保険法におけるワランティの動態
- アメリカ保険法におけるワランティ法理 : その変遷素描
- 商業登記における登記義務者(大審院決定明治40.8.6)(商業登記判例綜合研究-2-)
- 被保険者の道徳危険と危険の増加 : 小野村資文教授追悼号
- 変額生命保険契約 (現代契約の新局面)
- 事故発生等の通知義務の違反効果について--西ドイツ自動車保険普通保険約款を中心に
- 保険事故招致免責規定の法的性質と第三者の保険事故招致-1-
- 保険事故招致免責規定の法的性質と第三者の保険事故招致-2完-
- 新保険法の課題と展望：はじめに:－平成21年度大会シンポジウム－