XMLによる仏教重要語彙定義集の作成と課題
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概要
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インドの古典語サンスクリット語で著されていた仏教文献は,アジア各地への伝播に伴い,漢文などに翻訳されていった.また,今日では欧米でも仏教への関心が高まり,英語などへ翻訳されつつある.一方,主に漢文を通じて仏教を受容してきた日本では,仏教用語を日本語に翻訳することに対して積極的ではなかった.しかし,漢訳の仏教語は,現代日本語として必ずしも意味が明瞭なものではない.そのため,サンスクリット原典に遡って,語義を再考し,現代語として有意味な訳語を提案する試みが現在進行している.この作業のために,サンスクリット原典とそれに対応する複数の言語による翻訳を,XML を利用し,TEI の提唱する規格に従って整理する際の基本的な構造と課題について報告する.
- 2010-05-15