城下絵図のGIS分析
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概要
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近年,城下絵図を用いた近世城下町に関する GIS 分析が試みられてきているが,それらの多くは城下絵図の幾何補正法や景観復原,土地利用に関する研究である.しかしながら,絵図には様々な地図情報や文字情報が記載されており,それらの情報をデータベース化・GIS データ化することで,従来の絵図研究では成し得なかった絵図解析も可能になる.そこで本報告では,城下町建設当時の貴重な計画図や家臣配置計画図が残る徳島藩の阿波国洲本城下町を例に,寛永年間から幕末明治に至る約 240 年間に作成された 28 枚の城下絵図のうち,侍屋敷地区画ならびに侍氏名が記載された城下屋敷割絵図から作成した 8 期 8 点の GIS 城下図や家臣家譜史料をもとに,洲本城下町の土地利用変化ならびに居住武士の異動などを分析した.
- 2009-07-18