適応変調とハイブリッドARQを用いたセルラシステムにおける受信SINRの平均および標準偏差を用いたスループット推定法 : Incremental Redundancy(IR)合成を想定したスループット推定(一般,移動通信ワークショップ)
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概要
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近年のセルラシステムにおいては,パケットデータ通信によって多種多様なサービスを提供するために,適切なエリア設計を行うことが重要となっている.現在のセルラシステムでは,受信信号強度(RSS)や希望信号対干渉雑音電力比(SINR)などの無線回線品質が閾値以上となる場所をエリアと定めている.第3世代セルラシステムでは,適応変調およびハイブリッド自動再送要求(HARQ)によって,無線回線品質に応じた最適な伝送レートでパケット通信を行うため,無線回線品質だけではなくスループットなどの通信サービス品質を考慮した上で,一定以上の品質となるようにエリア設計を行う必要がある.本報告では,セルラパケット通信サービスにおいて,受信SINRの平均値および標準偏差から,適応変調におけるMCS(Modulation and Coding Set)およびHARQによる平均パケット送信回数を,HARQにおけるIncremental Redundancy(IR)合成による特性改善効果を考慮して導出し,無線スロットを全て使用したと仮定したときのスループットを推定する方法を提案する.また,測定実験の結果から提案方法の妥当性を検証する.
- 2010-02-24
著者
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岸 洋司
株式会社KDDI研究所
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流田 理一郎
株式会社KDDI研究所
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岸 洋司
(株)kddi研究所無線アクセスネットワークグループ
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流田 理一郎
(株)kddi研究所:(現)国際電気通信基礎技術研究所
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流田 理一郎
(株)国際電気通信基礎技術研究所
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