標準アンテナを用いた人体等価液剤中での比吸収率測定プローブ較正システムの周波数拡張
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
800MHz以上3GHz以下の周波数における比吸収率(SAR)測定用プローブの較正は、方形導波管を用いる方法が一般的である。しかし、800MHz以下の周波数帯においては導波管のサイズが較正に用いるには非現実的な大きさとなり、また整合を取るために導波管内部に設置されている誘電体平板部の加工も困難であるため、導波管を較正に用いるのが非常に困難である。従って、我々は他の較正方法として、液剤中に設置した標準アンテナが生成する電界の大きさとプローブの出力電圧を関連づけて較正を行う方法を検討している。前回の発表にて、本手法を用いて周波数2.45GHzにおける較正システムを構築し、その結果本周波数において較正が可能であることを報告した。本報告では、較正システムを450MHz帯に拡張し、450MHzにおける人体等価ファントム液剤中における標準アンテナの絶対利得および標準アンテナを用いた比吸収率測定プローブの較正係数の評価結果について報告する。また、従来の導波管法と比較するために、900MHz、2450MHzのアンテナも作成し、導波管法の結果と比較し、本手法の妥当性の検討についても報告する。
- 2010-01-14
著者
-
渡辺 聡一
情報通信研究機構電磁波計測研究センター
-
石井 望
新潟大学
-
石井 望
新潟大学工学部
-
浜田 リラ
電気通信大学
-
渡辺 聡一
通信総合研
-
浜田 リラ
情報通信研究機構
-
御代田 至弘
NTTアドバンステクノロジ
-
佐藤 賢一
NTTアドバンステクノロジ
-
石井 望
新潟大学工学部福祉人間工学科
-
渡辺 聡一
情報通信研究機構
-
石井 望
新潟大 工
関連論文
- 生体曝露実験用60GHzミリ波レンズアンテナによる集束ビームの解析(電磁環境・EMC)
- 妊娠女性腹部近傍に配置された筐体付きノーマルモードヘリカルアンテナによる胎児内SAR解析
- FDTD法における表面インピーダンス境界と接触した金属棒の解析方法に関する検討 (アンテナ・伝播)
- 複数センサを用いた低周波及び中間周波数帯磁界測定システムの開発
- FDTD法による電磁波散乱解析における平面大地のモデル化について
- B-4-25 筐体付きNHAの実使用状況を考慮した配置時の胎児内SAR解析(B-4.環境電磁工学,一般セッション)
- B-4-46 業務用無線端末使用時の胎児内SAR解析 : 胎位及び胎盤位置の依存性(B-4. 環境電磁工学,一般セッション)
- 60GHzミリ波集束ビーム曝露による掌の温熱感しきい値の測定(電磁環境・EMC)
- B-4-13 感温液晶マイクロカプセルを用いたミリ波曝露における温度分布の可視化(B-4.環境電磁工学,一般セッション)
- 均一磁界入射による解剖学的妊娠女性モデルを用いた体内誘導電流・電界解析