物理過程の変動と沿岸と外洋の物質フラックスの推定(シンポジウム:沿岸海域の変動の時間スケールと物質輸送)
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概要
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沿岸と外洋の間の生物起源物質の交換を調べるには,物理的な変動の時間スケールやその要因を予め知っておくことが重要である.そして,実際には生物的な変動の時間スケールとその物理的な変動のそれとのカップリングで生物起源物質の輸送が決められることになる.このような過程は生態-流体力学の体系で記述が可能になる.ここでは沿岸で観測された物理的な変動の時間スケールについて述べた.さらに生態-流体力学の体系を,仮想的に考えた陸棚域に適用してみた.風によって励起された自由陸棚波の中で,生物起源物質がどのような分布になっていき,陸棚の端でフラックスとしてどうなるかを数値実験してみた.平均流の場を使った場合と非定常な流れの場ではフラックスには大きな違いがでることもあることが示された.
- 日本海洋学会の論文
- 1993-02-28
著者
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