海面養殖と環境(シンポジウム:気象擾乱に対する沿岸海洋の応答)
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概要
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日本における海産魚類養殖事業は1970年代において世界中に200海里経済水域が定着するようになった時以降,急速に発展し,めざましい技術の開発により,生産性が向上してきた.しかしながら,海産魚養殖は人為的に生物を飼養することにより,自然環境や生態系へ与える影響も大きく,その対応をせまられている.このような背景のもとに海産魚養殖はその環境としての沿岸海洋と密接な関係がある.その相互間の重要な課題と関連ある話題として,1)養殖に対する環境(水温)の利用.2)養殖環境(水質,底質環境)に対する影響.3)台風の魚類養殖に対する影響の3点について,その実態の紹介と今後検討すべき課題について述べる.
- 日本海洋学会の論文
- 1989-08-31