『唐物凡数』(同志社大学総合情報センター所蔵) : 孤本名物記 : その解題と翻刻
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概要
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資料紹介本書は、永禄から天正年間ころに成立した七種の茶の湯名物記や茶会記によって構成される、宗魯筆『仙茶集』(せんさのしふ 文禄二年成立)の末尾に収められた茶の湯名物記である。アジア・太平洋戦争前(以下、戦前とする)に刊行された『茶道(全集)』の巻の十二文献篇で当時の茶の湯研究者松山吟松庵によって公開されたが、ほとんど注目されなかった。しかし矢野環教授らの研究により本体の『仙茶集』の正体が明らかとなり、本書もにわかに注目され出した。それは『仙茶集』の冒頭部分が、室町時代の名物記の基準となる『清玩名物記』の項目を書写したものであることが判明したとである。本書は戦前の東洋美術品の著名なコレクターであった、阿部房次郎の旧蔵書であったことが、その蔵書印の存在からも明らかである。本書は写真帖が作成され、『茶道(全集)』巻十二の刊行前に数寄者益田鈍翁から、松山吟松庵に貸与されている。吟松庵はこの写真帖により『茶道(全集)』の稿を作成したようである。本書は堺を始めとする地方別名物記である。収められた情報は永禄から天正期のもので、登載された名物は422点を数える。本書は『清玩名物記』や『天正名物記』など前後して成立した名物記と比較・検討されることにより、よりその重要性は増すであろう。This book is Chanoyu-an art object book that Soro,s ediit Sensano-shu appendix.Sensano-shu is copy down Seigan-maibutuki.This fact is think highly of Karamono-oyosonokazu.This book is maiking a piece 422,and Chnoyu-dogu a possession Chnoyusha,s a list.
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