喉頭声門上部癌に対する経口的部分切除術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年経口的にラリンゴマイクロ下の切除やビデオ喉頭鏡を使用した手術術式が開発され報告されている。当科では中下咽頭癌に対する経口的中下咽頭部分切除術を喉頭癌にも適応している。本術式を適応した声門上型喉頭癌は7例であった。1例は放射線治療後の再発で,残りは初回治療であった。2例が喉頭蓋原発,5例は披裂部原発であった。喉頭直達鏡下にラリンゴマイクロあるいは硬性鏡補助下に経口的腫瘍切除術を行った。切除に使用した機器はコロラドニードル型電気メス,ハーモニックなどで,Weerda型拡張式または喉頭蓋用直達鏡を用いた。術後出血,気道狭窄などは認めず,全例翌日ないし翌々日に経口摂取を開始した。現在まで局所再発,後発リンパ節転移は認めない。良好な視野と術野のためには,適切な喉頭鏡と手術支援器具を選択することが重要である。外科的手技による確実な切除,術後管理ができる耳鼻咽喉科・頭頸部外科医が,この領域の手術を主導するべきと考える。
論文 | ランダム
- 腎血管性高血圧の治療後に急性腎不全をきたした1症例 : 第46回関西地方会
- Kolff 型人工腎臓と Kiil 型人工腎臓の透析効果の比較 : 第48回関西地方会
- 2. 気管内腔にポリープ状の発育を認め, エタノール局注にて上気道閉塞症状の改善をみた甲状腺癌の 1 例(第 12 回熊本県気管支鏡研修会)
- 腎不全患者の副腎皮質機能 : 時に長期慢性血液透析患者の動態について
- 腎不全患者における電解質代謝と糖質コルチコイド,殊に,血球内Na,K,NPNと血中コルチゾール・レベルとの関係について : 第56回日本泌尿器科学会総会