DBPowder-mdl:EoDと記述力を兼備したO/Rマッピング言語
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概要
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O/R マッピングフレームワークを用いることで,リレーショナルデータベース (RDB) を用いたアプリケーション開発の困難さを軽減できる.O/R マッピングでは,開発の容易さ (Ease of Development: EoD) とデータモデルの記述力が重要である.既存の O/R マッピングフレームワークでは,EoD と記述力がトレードオフの関係となっており,両方を兼備するのは困難である.すなわち,EoD を重視した場合はデータモデルの記述力を犠牲にせざるをえず,記述力を重視した場合は EoD を犠牲にせざるをえない.本研究では,EoD と記述力を兼備した O/R マッピング言語 DBPowder-mdl を提案する.DBPowder-mdl は,リレーショナルモデル (RM) の記法とオブジェクトモデル (OM) の記法を提供する.設定より規約 (Convention over Configuration: CoC) を推し進めることで設計記述量を減らすことができる一方,設計内容を明示的に記述することで高い記述力を得ることもできる.RM または OM のうち,その一部分を設計すれば CoC により多くが補われる.いっぽう,RM と OM の双方を制御する記法も提供しており,柔軟な O/R マッピングも実現可能である.DBPowder-mdl は,EoD と記述力を兼備することに成功した.これにより,開発のフェーズやスキーマの部分に応じて EoD と記述力から受ける恩恵を使い分けることを可能とした.
- 2010-09-28
著者
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