図書館資料のなかの個人情報の保護
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概要
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図書館は,国民の知る権利を日常的レべルで現実化する社会的装置である。ここでは,図書館資料は自由に開示されることが求められる。他方,図書館資料の中で知られたくない個人情報を暴かれる者がおり,この被害者にはプライバシーの権利が保障されている。ここでは,図書館資料の非開示が求められる。この人権間の衝突,あるいは公益と私益の対立をどう調整すべきだろうか。保護の対象となるべき個人情報とは何なのか,資料の性質や館種によって保護範囲は違うものなのか,それはどんなルールに準拠して,誰が決めるのか,等が論じられなければならない。
- 日本図書館研究会の論文
- 1999-09-01