要介護者と主介護者が家族としてサービス利用を決定する過程
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概要
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介護保険法におけるサービス利用を決定する過程を明らかにすることを目的に、10組の要介護認定者と主介護者にインタビューを行った。なお,平均インタビュー時間は48分であった。サービスの利用提案は,主介護者の健康に影響が出ることや,生活上の困難が予測された時に,主介護者から提案される場合が多かった。利用決定に向けた合意の決め手は,夫婦共通の目的を達成するため,介護の不足を補うことがあった。また,サービス利用の決定に影響する要因には、家族関係,近所の友人や知人および専門職からの情報があった。家族看護においては,家庭内役割分担の再構築への支援や,一社会資源として家族を育成することが必要であると考える。
- 2011-01-31