日の出ヶ丘病院におけるアートプロジェクト : びょういんにおいでよ、わたしたちの!
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概要
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本稿では、2006年に日の出ヶ丘病院で行った展覧会およびワークショッップ「びょういんにおいでよ、わたしたちの!」(開催期間:2006年8月1日〜12日)について報告する。日の出ヶ丘病院は、東京都西多摩郡にある総病床数263床複合B型(一般内科、内科療養型、精神療養型)、院内にはリハビリテーション科、緩和ケア病棟などもあり、地域に根づいた施設としての役割を担っている。今回、日の出ヶ丘病院内において専門領域の異なる4名の作家を中心に展覧会とワークショップを行うと同時に、4名の作家の小品を加え、計8名の作家が作品を展示した。病院のもつ公共性のあり方をとらえ直すことを軸にして、「病院を地域社会に開く」、美術をきっかけとして「病院に対する理解を深める」、展示とワークショップを中心にして「美術をとおして院内環境の活用方法の提案を行う」、病院という展示環境から見えてくる「美術の原点を見直す」ことを目的とした。結果として、ワークショップをとおして、患者さんが美術に触れる機会をつくることができた。また展覧会を行うことで、普段、病院と関わりのない人が出入りし、病院を地域に開くことにつながった。今後、さまざまなかたちで病院における美術の試みを行う第一歩になった。
- 環境芸術学会の論文
- 2008-05-01
著者
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山崎 真一
壁画工房S-ONE
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栗原 慶
壁画工房S-ONE
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高橋 綾
壁画工房S-ONE
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花澤 洋太
壁画工房S-ONE
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藤原 ゆみこ
壁画工房S-ONE
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臼田 さかえ
壁画工房S-ONE
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酒井 正
壁画工房S-ONE
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桜井 龍
壁画工房S-ONE
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横尾 哲生
壁画工房S-ONE