取手ストリート・アート・ステージ・プロジェクト 2001 : 作品制作報告 : 「モジュール構造作品」野外彫刻制作プロジェクト
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概要
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平成12年中旬に,東京芸術大学美術学部彫刻科金属研究室と工芸科科鍛金研究室の学生,教官ら16人は,取手市からの依頼による,取手ストリート・アート・ステージでの作品制作プロジェクトに着手した。取手ストリート・アート・ステージとはJR取手駅東口前の歩道沿いに設置してある鉄板のことで,道を歩く人がそこに展示してある作品に近づいて鑑賞できるというものである。この作品制作の依頼を受けて,彫刻科金属研究室では多人数が参加することができるモジュール構造を用いたステンレス素材の野外彫刻作品を制作した。彫刻科と工芸科の研究室が一つのプロジェクトに取り組むことは稀なことで,私達はこの共同作業を通して多くを学んだ。本稿は,彫刻科金属研究室の8人と指導教官の木戸修助教授による同プロジェクトの考察と研究報告である。全体は,「運営」「共同」「円弧」「構造」「素材」「鋳造」「反応」「更新」の8つの章で構成されている。制作過程,今後の課題などについて制作に携わった8名が各自一章を担当し,それぞれの視点で執筆した。今回のプロジェクトでは,今日までの多くの野外彫刻作品のあり方とは異なる,数々の新しいユニークな試みがなされた。本稿により,多くの人々に取手ストリート・アート・ステージでのプロジェクトを知ってもらい,それが芸術と環境との新しい関係の模索に役立つことを願う。
- 環境芸術学会の論文
- 2001-12-25
著者
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木戸 修
東京芸術大学美術学部彫刻科
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猪俣 修身
東京芸術大学美術学部彫刻科
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李 允碩
東京芸術大学美術学部彫刻科
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大崎 夏生
東京芸術大学美術学部彫刻科
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梶原 拓生
東京芸術大学美術学部彫刻科
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瀬底 正宣
東京芸術大学美術学部彫刻科
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浜田 周
東京芸術大学美術学部彫刻科
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見竹 香
東京芸術大学美術学部彫刻科
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村尾 里奈
東京芸術大学美術学部彫刻科