14.環境発電技術としての熱電変換 : 現状と展望(<特集>エレクトロニクスの多様化を支える新デバイス技術-2020年を見据えて-)
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概要
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熱電発電技術は半導体や金属のゼーベック効果を利用した発電方式であり,モノリシックな構造を持つ直接発電技術としての特徴がある.19世紀には,燃焼熱源を利用した発電装置として一度民生用途で実用化の日の目を見た熱電発電技術ではあるが,その発電効率の低さから,その後,熱機関と発電機に主役を譲った歴史的経緯がある.環境発電技術としての熱電発電技術は,省エネ,省コストを目的とした熱エネルギー回収発電の利用方法と,わずかな環境中の温度差を利用したメンテナンスフリー微小電力発電の利用方法がある.前者では,モジュール価格や発電効率,寿命により発電システムの経済性が決まるため,熱電材料,モジュールの性能向上が強く望まれる状況であり,このための継続的な材料物性研究とモジュール開発が重要である.一方で後者の微小発電技術は,半導体産業が得意としてきた量産技術によるデバイスの低コスト化か重要であり,超低消費電力のアプリケーション開発の進展に伴い,今後10年で大きな市場が創成されるものと期待される.
- 2010-11-01
著者
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