羽田空港の発着容量拡大と国民経済的な効果(<特集>航空とOR)
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概要
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我が国の国内航空輸送ネットワークの中心である羽田空港は,常にその容量がボトルネックとなり,自由な路線形成の壁となっていたが,2010の第4滑走路建設により,大幅な発着容量拡大が実現する.本稿は,羽田空港の容量拡大が我が国の航空輸送産業の生産効率性に寄与してきた効果を推定するとともに,応用一般均衡モデルとの結合により,その国民経済的効果についても推定する手法を紹介する.羽田空港の容量拡大は,航空輸送産業の生産活動を効率化させるばかりでなく,産業間の連関構造を通じて国民経済全体へ伝播し,様々な産業の生産額にも影響を及ぼすことが示される.
- 2010-11-01