地方空港国際定期路線の維持のための地域による交渉と支援(<特集>航空とOR)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
国土形成計画にもうたわれるように広域地方ブロックが東アジア等の各地域と直接交流・連携することによる地方の自立的発展が求められている.しかし,アジア・ゲートウェイ構想に基づく航空自由化により外国航空会社による地方空港への路線運航が自由化されたことを受けて,複数の地方空港の既存国際路線が運航縮小や運休のリスクに直面している.米子空港ソウル便も平成19年に運航航空会社により休止が発表されたが,当該航空路線を地域発展の要の1つと考える鳥取県による搭乗率補償という緊急支援対策によって運航継続となった.また,緊急支援終了後は,官民挙げての様々な支援振興策により運航継続・利用促進に取り組んでいる.本研究は,交渉結果である運航補助額の分析から,今後ますます厳しくなるであろう地方空港の国際定期便の維持のための構造の明確化と支援策の効果について検討する.
- 2010-11-01