超常磁性酸化鉄製剤の乳房皮下注入MRIによるセンチネルリンパ節描出の試み
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概要
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この研究は超常磁性酸化鉄製剤のひとつであるferumoxidesを乳房皮下に注入した後,MRIによる腋窩リンパ節の造影効果の程度(信号の低下)を評価し,センチネルリンパ節を描出することを目的とする。術前に腋窩リンパ節転移が認められなかった15人の乳癌患者を対象とし,腋窩部のMR撮像を施行した。方法は乳癌近傍の乳房皮下に1.5mLのferumoxidesを注入し,造影前後に冠状断像と横断像を撮像した。14人の乳癌患者において,ferumoxides注入後に信号強度の低下が認められ,腋窩リンパ節の中にあるセンチネルリンパ節を描出できた。ferumoxidesの乳房皮下注入後,腋窩部MR撮像はセンチネルリンパ節の信号強度の低下により描出可能である。
- 2010-09-25