長寿企業の経営エクセレンス : 理念主導の経営行動の探求(第2報告,長寿企業の経営とその今日的意義-伝統と革新-)
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概要
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近年、企業経営の永続性についての検討、とりわけ長寿企業や老舗企業と呼ばれる企業の永続の秘訣について改めて見直す機運が高まりをみせている。本報告は、こうした動向を念頭において、創業以来100年以上にわたり確固たる経営理念としての家訓・社訓を確立・実践し、しかも環境変化に積極果敢に変革を推進してきた、長寿企業の永続性、とりわけその経営上のエクセレンス(卓越性)について探求しようとするものである。わが国での創業100年以上の企業は、現時点(2010年9月)では、2万2,000社余りが存在していると言われている。なぜわが国に長寿企業が多数存在しているのか。また、それは如何なる経営手法を用いて、長期間にわたり自らの経営を維持・繁栄させてきたのか。本報告では、こうした点についての主要な見解を取りあげ概観し、そこから共通特性の一つとしての経営理念(家訓・社訓)の重要性を指摘する。これを通して、長寿企業における理念の事業推進上でのエクセレンス(卓越性)を提示する。
- 2010-10-29