ACCESSが考えるクラウドサービスとは(デバイスとの連携によるクラウドの真価とは?,移動通信ワークショップ)
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概要
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クラウドコンピューティングは機器や保守への投資なしに,利用ベースでウェブを通してサービスを提供するパラダイムである.ACCESSはNetProntファミリーにより,携帯電話,そのほかの情報家電におけるWeb Services基盤を提供している.NetFront Browserはその代表的な製品であり,NetPront Widgetsはさまざまなdevice APIをECMAscriptレベルで提供するものであり,NetFront DirectConnectはMachine-machine communicationをECMAScript経由で実現するものである.これらの機能により,現実社会との情報家電を通したセンシング機能を低消費電力で柔軟な拡張性をもとに提供することが可能である.また,ZebOSは,高い移植性を持つ通信機器用ミドルウェアであり,ネットワークの高可用性を支援し,Layer 2/Layer 3の幅広い機能を提供している.ACCESSの考えるクラウドコンピューティングは,従来のエンドユーザヘのウェブサービスを最上位に中位に,ネットワークプロバイダ向けのネットワークサービス提供およびネットワーク管理サービスを位置づけ,最下層に情報家電からの現実世界融合機能(センシング,リモートコントロール)を配するものである.このような三層構造によって,ユビキタス社会における実世界融合アプリケーションを,複雑な投資なしに,メンテナンスの契約なしにサービスベースで提供するものである.ユーザは複雑なネットワーク管理,最新のネットワークプロトコル,複雑な機器管理のサービス,構成,ポリシー管理について,サービスベースで容易に実現できる.具体的なサービスは,ホームセキュリティ,ヘルス管理,などである.
- 2010-02-24