慢性硬膜下血腫の再発因子についての検討
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概要
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穿頭術を行った成人慢性硬膜下血腫172例を再発例(23例)と非再発例(149例)の2群に分けて比較検討した.明らかな外傷の既往がない症例,外傷から手術までの日数が短い症例に再発が有意に多かった.男性,初診時神経所見が重症,血腫吸収値が低吸収,ニボー形成の症例で再発が多い傾向がみられた.飲酒歴,糖尿病の有無,抗血小板薬,抗凝固薬内服の有無,手術法には有意差は認めなかった.明らかな外傷の既往がない症例および外傷から手術までの日数が短い症例は再発が多いことを念頭に置いて経過観察する必要がある.また,再発の多くが術後60日以内に生じており,初回手術後60日は経過観察が必要と考えられた.
- 2010-11-20
著者
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千葉 義幸
神戸大学大学院医学研究科外科系講座脳神経外科分野
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三宅 茂
公立豊岡病院 脳神経外科
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長嶋 宏明
公立豊岡病院脳神経外科
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坂田 純一
公立豊岡病院脳神経外科
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石井 大嗣
公立豊岡病院脳神経外科
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千葉 義幸
公立豊岡病院脳神経外科
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三宅 茂
公立豊岡病院脳神経外科
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長嶋 宏明
公立豊岡病院 脳神経外科
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