自然環境を舞台にした造形ワークショップの取り組み : 「Dankeアートプロジェクト」への関わりとアート教育についての一考察
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概要
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本稿は環境芸術をアニミズム(自然への慈しみの感性)の視点から見つめる。地域の自然環境に育まれた自然素材を用いたワークショップを通して、アート教育の効果とファシリテーションの有効性を見出すことをその目的とした。地域施設で造形活動から自然環境への眼差しや感性を育むことを目的とした施設周辺の森に生息する自然素材を用いたワークショップ実践を継続し、4年が経過した頃、アートプロジェクトの企画の中で子ども向けの造形ワークショップを行って欲しいという施設側からの要望があった。そこで、教育者を目指す学生自身も自然環境への気づきを得ながら、教育実践のきっかけや教育者としての資質向上ができる要素を見出すことのできる実践を企画した。群馬県前橋市に立地する商業施設・赤城クローネンベルク(以下、施設Dとする)を会場としたこの企画は、「Dankeアートプロジェクト」という名称であり、「赤城高原に集まった地域住民や来場者の出会いからアートを通じて元気になってほしい」という「町興し」の願いを含むアートプロジェクトとして開催された。
- 2010-03-31
著者
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