無重力環境に於ける芸術の可能性 : ISS-JEM "KIBO"に於ける文化・人文社会科学利用パイロットミッションとヨーロッパの宇宙芸術運動
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概要
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1946年にLaszlo Moholy-Nagy-ラズロ・モホリ-ナギが重力からの自立をテーマに空中に浮遊するピンポンボールの映像を発表して以来、現在までヨーロッパを中心に無重力をテーマとする芸術作品とその研究が継承、展開されてきた。私達は20世紀後半に地球の重力圏を離脱し宇宙へ飛躍した。人類は水中から発生し、地上に出て飛行技術を獲得し、ついに母体である地球を離れたのである。現在私達は人類進化の劇的な変化を目の前にしている。科学と技術の発展により地球外からの視点と共に無重力という環境を手に入れ、世界観は拡大し,芸術に於いても"Zero Gravity Art"という概念が生まれた。このような状況を踏まえ、64年前から現代までの「無重力芸術」の経緯を探る。また日本の宇宙ステーションISS-JEM"KIBO"(写真-1)の人文科学利用パイロットミッションに於ける筆者の芸術実験の報告を行い、中国の芸術家牛皮-ニュー・ポウ、米国のArthur Woods-アーサー・ウッズらの作品と比較、検討し無重力芸術の意義とこれからの展望を考察する。
- 2010-03-31
著者
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