C-2 経営革新活動の展開と従業員の組織との関係に関する一考察(自由論題)

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概要

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• 中小企業においても,現場の経営改善や職場環境の整備,さらには組織体制を見直す経営革新活動が活発に展開されている。従業員も積極的に参画しているように見受けられ,活動の結果,業績改善や働きやすい職場環境が実現し,勤労意欲や満足度も向上しているようである。そこで本研究では中小企業を事例にして,経営革新活動によって従業員個人と組織の間にどのような関係が構築されているのかを明らかにした。分析の視点として,組織コミットメントの概念を主に援用し考察を試みた。本分析によって,経営革新活動を展開する事例企業において,従業員を職場環境と職務内容の両方に満足している「充実型」,職場環境に満足している「職場満足型」,両方ともに満足していない「低満足型」に分類し,それぞれ多重,情動的,継続的コミットメントが形成されているとした。さらに,主要質間間の相関関係を考察し,職場における「コミュニケーション」が主要な要因であることを導出した。以上の考察から,経営革新活動が順調に進展している一方で問題点も孕んでおり,それらを解決しながら活動を展開する必要があことが分かった。本研究での考察が,他企業の経営革新導入の際に経営者や管理者の一助になればと考える。

• 2010-06-25

著者

• 木村 弘

  宇部工業高等専門学校

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