ケア・教育・子育て支実援を担う保育士養成の実態と課題
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概要
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少子高齢化や多文化社会への対応,家庭の機能低下と関わる子ども家庭福祉の充実と関連し,保育の質の向上が課題とされ,保育領域に(1)ケア, (2)教育, (3)子育て支援の機能が期待され,養成の見直しが必要とされている.本研究では,保育士養成の現状調査を行いその課題を考察した. i-kosodate.net(2006年4月)上のデータとそれに追加した計540のコースを対象とし,ネットで公表されているコース,シラバス,資格,養成者のデータを分析した.結果,4年制養成の増加傾向とそれに地域差があること,4年制養成では多数の資格が取得可能であり必ずしも保育に特化されていないこと,教育や子育て支援の機能に対する不足等が明らかになった.本研究より,保育士資格がコースで提供される多数の資格のうちのひとつとして位置づけられている傾向から,保育士養成の充実は年数の延長のみならず,保育に専門特化すべきであることが示唆された.
- 2009-05-31
著者
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