知的障害者通勤寮利用者の収入構造に着目した地域生活移行の課題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2地域6施設における知的障害者通勤寮の利用者のうち一般就労する者136人について,その収入に着目し,勤労収入と所得保障とによる経済的基盤の分析を行った.まず,構成要素である勤労収入と所得保障それぞれに影響を与える要因をみると,勤労収入には最低賃金除外が影響し,B地域ではさらに就労時間の長さが影響した.所得保障では年齢と障害程度の影響を受けていた.次に,最低生活水準,生活所要額,障害年金受給の有無を基準として収入の類型化を行ったところ,両地域ともそれぞれ4つの収入タイプがみられた.これらの結果を受け,考察では,通勤寮における地域生活移行について収入タイプを用いてモデルとして示すとともに,一般就労する通勤寮利用者の収入構造を導いた.
- 2009-05-31
著者
関連論文
- 知的障害者通勤寮利用者の収入構造に着目した地域生活移行の課題
- 一般就労する知的障害者の経済的自立と地域生活
- 精神科病院に入院している知的障害者の実態と医療と福祉の連携に関する研究(2)
- ショートステイの利用実態に関する研究 : ショートステイ事業所悉皆調査から
- 障害者権利条約第19条に関する公定訳の課題―条約制定過程に着目してー
- 矯正施設を退所した障害者の地域生活支援 : 相談支援事業所に対する実態調査及び事例調査から
- 障害者支援施設における65歳以上の知的障害者の実態に関する研究 : 身体・認知機能の実態と支援上の課題に関する悉皆調査から
- 単位民児協の活動実態 : 3つの活動領域を切り口にして
- 民生委員の感じる困難さとその要因 : 民生委員活動との関係を中心として
- 民生委員の三つの活動領域とその課題 : 民生委員活動に関する文献研究