コンテンツ・リテラシーとしての書く力の評価に関する研究 : 自然主義的アプローチを中心として
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概要
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本研究の目的は,コンテンツ・リテラシーとしての書く力の評価方法を明らかにすることである。その際自然主義的アプローチを中心として,学習者の書く力を伸ばすという視点から検討を行った。教育評価のパラダイムは,歴史的な時代背景と密接にかかわりながら,繰り返し転換し,転換以前のパラダイムを含み込む形で,拡大・発展してきた。1960年代に,教育評価において,科学的実証主義的アプローチから自然主義的アプローチへの大きなパラダイム転換が起こった。これを機に,教育評価において,自然主義的アプローチにもとつく多様な評価モデルが登場した。グーバとリンカーンの「第四世代評価」はこの自然主義的アプローチにもとつく評価の中に位置つく。「第四世代評価」においては,評価者と被評価者との間で「交渉(negotiation)」にもとつく価値判断が行われる。本研究では,教科内容にかかわる書く力の評価は,この「交渉」にもとづく評価としての「第四世代評価」の方法が適していると考え,国語科作文の評価と対比しながら,具体的評価方法の検討を試みた。
- 2007-03-31