リオ・クルワウナ産Agrias narcissus tapajonus FASSL f. illustrissimus FASSLの雌について
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概要
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ミイロタテハ属は6種にすぎないが,その型は400以上記載され,今もなお新しい型や新産地の報告が続いている.数ある稀種の中でも,A. narcissusのf. illustrissimusは極めて少数しか採集されておらず,特にその雌は今までに明確な記載がない。著者は本亜種の雌1頭をリオ・クルワウナ川の流域で1984年10月1日採集した.写真の如く,A.narcissusでは他に類を見ない大きな赤紋が後翅中央に出現しており,f.illustrissmusの特徴を明確に示している.従来この型の産地はリオ・シングー川流域に限られており,本個体は,雌という点とリオ・シングー以外の産という点で,世界で最初の個体である.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1986-01-30