1966年宮崎市で採集されたリュウキュウムラサキの採卵・飼育記録
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概要
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1966年8〜9月,宮崎市でリュウキュウムラサキ・イワサキコノハ・ウスコモンアサギマダラ・ヤエヤマムラサキなど多くの迷蝶が採集され,その飛来要因として台風12号と15号が重要であること,およびそれらのリュウキュウムラサキから採卵,飼育した結果についてわれわれはすでに1967年の日本昆虫学会第27回大会(東京)で報告した.また,その一部は「原色日本昆虫生態図鑑」III(保育社,1972)にも記してある.その後,迷蝶の飛来機構についてはかなりの知見が集積され,改めてこの時の記録を報告する必要性はうすらいできているが,リュウキュウムラサキの飼育結果は迷蝶間題のみならず,生態遺伝学的にきわめて興味深いものであるのに,その後7年をへた今日でも似たような飼育結果の報告はきわめて少ない.それで,やや古い記録ではあるが,改めてくわしく報告しておきたい
- 日本鱗翅学会の論文
- 1976-06-01
著者
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